カセットテープが持つ独自の音質で楽しむ、音楽を所有しフィジカルアイテムに喜びを感じたいリスナーに向けた、カセットテクノ・ハウスレーベル
アナログレコードやCDではなく、デジタルミュージックストアからダウンロードした音源のみでPLAYする DJが多くなりました。便利になった反面、デジタルでダウンロードした音源はレコードやCDのようにフィジカルとしてのモノが存在しないため、愛着が湧きにくく、物足りない一面があります。
音源をフィジカルでリリースしたい。形として残したいと思うアーティストや、レーベルは少なくありません。しかし音楽が売れない時代にインディーズレーベルがフィジカルをリリースし、リクープさせることには高いハードルがあると言えるでしょう。レーベルを今後も持続的に活動させていくためには、避けては通れない課題です。
とはいえすこしずつポジティブな変化が起こっています。サブスクリプションの音楽サービスが主流になりつつあるアメリカでは、10年連続してアナログレコードの販売数が増加しています。日本でも2015年の生産数は前年比65%*を記録し、フィジカルでの音楽体験が求められているのが数値でも現れています。
カセットテープというメディアが持つ、可能性
近年、音楽再生メディアとして、カセットテープが再評価されています。カセットテープが持つ独特の音質で、クラブミュージックリスナーが好む太く、荒い音を体験することができるからです。
また、カセットテープは各世代ごとに、久しぶりに触ることでの懐かしさや、はじめてカセットテープに触れる物珍しさと、音楽を聴く体験自体を新鮮なものにしてくれます。そのどこかレトロなプロダクトは、いまお洒落アイテムとしても注目を集めています。
カセットテープはアナログレコードと比べて小ロットでの制作が可能です。メジャーレーベルでもかカセットテープでのリリースが増加しています。中目黒にカセットテープ専門店”WALTS”がオープンし、カセットテープの歴史を振り返る書物も発行されるなど、着実に盛り上がりを見せています。
2016年12月に、“Charterhouse Records”を発足
フィジカルに音楽を所有し、喜びを感じたいリスナーに向けて、カセット独自の音質で、テクノミュージックを届けたい。その想いから、カセットテクノ・ハウスレーベル “Charterhouse Records” を発足しました。