初めてAmsterdam Dance Eventに行ってきました。
オランダ、アムステルダムで年に1回開催されるダンスイベント「Amsterdam Dance Event」(以下ADE)。アムステルダムの街全体がADE一色に染まる期間で、街のクラブやバー、イベントスペース、レコードショップからホテルの中までパーティが開催されている。世界中から沢山の著名アーティストやDJが毎日目白押しで、どのパーティに遊びに行っても外れ無しの大イベント。どのパーティでもメイン級のDJが終始プレイしているのでとても刺激的だ。
更に言うと日本にはまだ来ていない、またこれから来日するであろう勢いのある若手アーティストやDJも大勢出演するので、こちらも見逃せない。大小問わずどのパーティ行くか悩むのもADEの楽しみの一つ。
私『Wakagoro Yamada』が、レーベルメイトの『Ueno』と一緒に初めて行って来た10月17〜22日(日本時間)まで開催されたADEの体験や感想を、写真とテキストでお伝えして行きたいと思う。まだADEに行った事の無い方や、今年行けなかった方に興味を貰って貰えたなら幸いだ。
1. Departure
10月17日初日 アムステルダムへ出発。
まずはUenoが大きなイベントに行く時の恒例、成田国際空港での回転寿司から始まる(笑)これからフライトに約16時間…お寿司をお腹一杯食べて英気を養って、さあ出発!
約16時間のフライトの末、無事に到着。
オランダ、アムステルダムのスキポール空港についたのは朝の6時。荷物を取り7時に外に出てもまだ外は暗い、冬の手前の10月なので日が登るのは遅いみたいだ。
まるで映画の中の様なヨーロッパのあの風景に自分がいる事に感動。
アムステルダムセントラル駅に移動する。空港と市街地は近くて、電車で20分くらいだ。同じ宿泊場所を使うシンヤさんとも合流。シンヤさんは前日にアムステルダムに着いたそうだが、そこから全く寝ていなかった。ADEに来ている友達に連れ回されたのだそう。
早速宿泊先へと移動した。
僕はオランダに来たのは初めてなので、街並みや2連式バス、道中のゴミ箱にまで感動しました。まだ街に着いただけなのに、もう楽しい気分になってしまった(笑)
さて、そうこうする内に宿泊先の『Miho』さんの綺麗なご自宅に無事到着。
シャワーを浴びて一休みして、スーパーに行く。宿泊する場所にはキッチンがあり料理ができるので食材とビールを買う。ヨーロッパはビールが安いのと、フルーツがとても美味しい。それとパンもとっても美味しい。
宿に戻るとホストのミホさんがチャーハンを作ってくれていた。香辛料が効いてて美味しい。まさかアムステルダムでチャーハン食べれるなんて思ってもいなかった。ビールも飲み始めると四人で話が弾んでしまい中々外に出れず。
Mihoさんが美味しい手料理で迎えてくれた(Mihoさんありがとうございました!)ビールを飲みながら今日の誰のプレイを観にどの箱を回るか作戦会議だ。
2.Rush Hour Records Storeへ
僕らはShinyaさんと別れて、まずは”Rush Hour Record Store”へ。
ここは世界中のDJから絶大な信頼を集めている注文が絶えない超有名レコードショップで、レーベルも運営している。ADE期間中は終始インストアイベントが行われており、有名アーティストやDJのプレイが目の前でみれる。前日の水曜日には「Louie Vega」がDJをやっていた。レコードを掘ることはもちろん、インストアイベントを見る事もRush Hour Record Storeに行く目的の一つだ。
レコードレーベル”Rush Hour” のパーティも今夜開催ということなのでとても楽しみ。
店内に入ると「Jordan GCZ」がライブしていた。機材はRolandのTR-606を使っており、ライブでTR-606を使っている人を初めて見たので少しテンションが上がる。ちなみに背後にはRoland Juno-60がある。
インストアイベントを行ってはいるが、場所はレコードショップ。インストアライブを聴く人もいればライブそっちのけでレコードを掘って試聴している人もいる。店内は人で溢れ熱気に包まれていて、その雰囲気がとても心地良かった。もちろん僕たちもレコードを購入。
混み過ぎて入場規制される事が多く、僕らが来たこの日も規制されてた。
Rush Hourでカセットの棚を発見。昨年もADEに来たUenoによると「カセットは置いてあったけど、この棚はなかった」とのこと。レコードリバイバルと同じように、カセットテープも再評価されて魅力が見直されてきているのだなと感じた。
「Charterhouse Records」のカセットが、いつかここに置かれたらることになったら幸せだなぁ。
店内で日本人スタッフさんの「Manami」さんにお会いすることができた。現在アムステルダム在中で、ADE期間中はアテンドや企画、そして現場でお仕事をされているとても多才な方だ。Manamiさんは現在カセットを集めているということなので、早速自分のカセットを渡した。
Jordan GDCのライブの後はDe SchoolのレジデントDJ「Jasper Wolff」がDJをする。彼ははオランダ出身らしいがそのスキルフルなプレイはさながらデトロイトDJだった。2チャンネルで同時に曲を流しながらフェーダーを使って抜き差する圧巻のプレイ。とても盛り上がっていたので、De Schoolでもプレイは凄いんだと思う。そのDe Schoolというのは廃校をそのままクラブにしたとても大きなクラブ。アムステルダムに行くなら絶対に行ったほうが良い。しかし、今回の旅ではチケットが既に無くて行けず。
レコードも掘り荷物も多くなり、今夜行くクラブが宿泊先から歩いて行ける場所なので一旦戻ることにした。アムステルダムの移動は地下鉄とトラムとバス。深夜もバスが動いるのでとても助かる。クラブに行っても途中で帰ってくることが出来るのだ。
さて、アムステルダムと言えば運河だ。街中に運河が張り巡らされている。
夜はとても雰囲気が良くてロマンチックなのでデートにピッタリ。
今回はUenoくんとだけど(笑)
3. ADE最初の夜
宿泊先に荷物を置き、少し休んでからまた出かけた。今夜これから行くクラブは”SHELTER”という大箱だ。だがそのSHELTERに行く前に”NDSM”という、古い造船所の跡地をイベントスペースにしている大箱へ行くことにした。アムステルダムでは元々別の目的で使用された建物を改装してクラブにしていたりしていることが多い。Uenoは初めてアムステルダム来た時にNDSMへ行ったそうだ。
NDSMでは「Bicep」「Floorplan」「Jeff Mills」「Nina kravitz」が出演予定で、BicepとFloorplanのライブをどうしてもみたかったが、残念ながら前売りのチケットはソールドアウトしていた。とりあえずダメ元でNDSMへ来てみたはいいが当日券は無かった。歩いているとダフ屋が「100ユーロなら売る」と言って来たが断わった。100ユーロは約13,000円で、元々チケットの定価は約6,000円だ。
仕方無く、Floorplanを壁越しに聴く。少し悔しいのと虚しい気分になったところで、SHELTERへ移動する。今思えば少々高くても行けば良かった。このパーティを日本でやると100ユーロは妥当どころかもっと高いだろうし。
さあ、気を取り直して次の場所へ。アムステルダムの最初のクラブは北の方のNoordにある”SHELTER”へ。
今夜は先程立ち寄ったった”Rush Hour” のパーティで、何と日本人アーティストの「SOICHI TERADA × KUNIYUKI TAKAHASHI × SAUCE81」が3人でライブを行う。同じ日本人として誇らしい。
SHELTERへ到着すると、なぜか前売りのゲートは長い行列が。しかしゲストリストの列は並んでなくすぐに入れる。持ち物とボディチェックをしたが、そんなに厳しいチェックではなかった。
荷物をロッカーに預けてフロアへ行く。SHELTERは大きいフロアが1つだけのシンプルな作り。広さは渋谷のクラブ”CONTACT”のメインフロアぐらいはある。 つくとHuneeがDJ中。オープンのプレイには間に合ったようだ。フロアは既に満員状態で、大勢のクラバーの熱気で包まれていた。
「Hunee」がオープンDJで、ラテンのグルーヴでフロアをグイグイ上げて行く。今回のパーティではHunee自ら「オープンDJをしたい」と言っていたそうで早く来て良かった。オープンとは思えない程の盛り上りをみせていた。
Huneeがフロアを十分に温めた後、いよいよ「SOICHI TERADA × KUNIYUKI TAKAHASHI × SAUCE81」のライブが始まった。3人の生み出すグルーヴがSHELTERに鳴り響く。
最後には「Soichi Terada 」がブースの上に立ち、観客を「もっと盛り上がれ」と言わんばかりにあおる。フロアの盛り上がりは最高潮に。この時のSoichi Teradaさんの笑顔がとても素敵だった。Soichi Teradaといえばこの笑顔というくらい、彼の笑顔は代名詞になっている。
この後も「ANTAL」、「Young Marco」と超一流のDJが登場。何と観客のテンションは一度も下がること無く、パーティは朝の8時まで開催された。
LiveからDJのANTALへ変わるときに、Kuniyuki TakahashiさんがANTALの事をCaptain Vinylと紹介していた。そのANTALは今月11/30に表参道のVENTに出演予定で、「DJ Nori」と「Muro」のユニット「Captain Vinyl」と共演する。
到着当日で疲れていたのか踊り疲れたのか、僕らは後ろ髪を引かれる思いで明け方に宿泊先へ戻った。
まだまだADEは始まったばかりだ。明日も楽しみ!
〜2日目に続く〜
Charterhouse Records 2nd Anniversary Partyが12/9に中目黒の”solfa”にて開催。
ゲストLiveに「Inner Science」ゲストDJには「Watusi(COLDFEET)」が出演します。
この記事を書いたWakagoro Yamadaも出演します。みなさまぜひお越しください。
Charterhouse Records 2nd Anniversary Party
12/9 16:00 Open 23:00 Close DOOR:2500YEN wf2000
2016年に発足しカセットテープとデジタル配信で作品をリリース。作品のクオリティの高さと国内外のアーティストをリミキサーとして起用し、高い水準と審美眼を併せた楽曲を送り出している。そのCharterhouse Recordsの発足2周年を記念して中目黒solfaにて2nd Anniversary partyを開催。 Guest Liveには2周年を記念して制作された楽曲「For The Lands」のRemixを担当し、シカゴの「Lillerne Tapes」より自作音によるサウンドコラージュ集「Assembles 17-20」をリリースした”Inner Science”。そしてGuest DJにはCharterhouse Recordsの全作品にCo-Producerと関わり、「COLDFEET」としてこれまで7枚のアルバムを発表、「21世紀の正しいディスコ」をキーワードに活動するTDOやLive DubバンドのDUBFORCEでも活動する”Watusi”が出演する。 Motoki HadaがカセットMTRを核としたマシンライブ、UenoがAbleton Liveとハードウェアを融合したセットで出演。そしてレーベルクルー3人によるライブユニット「The Third Place」にてこれまでCharterhouse Recordsよりリリースした楽曲を披露する。
<Guest Live>
Inner Science
<Guest DJ>
Watusi (COLDFEET)
<Live>
The Third Place
Motoki Hada
Ueno
<DJ>
Wakagoro Yamada
KAZIZI
DAVID COX
cali (the Lowline/HOUSE OF VOOGUE)
Issyo(Emotional content)
Yuri Nagahori (Shibuya international, Haus It Feelin’)
Piece (sheep)
akabane (Signum/Cordoba/aRt)
<VJ>
Kiyoshi Morii
Nanao
<Photographer >
Kiyuu
<Food>
うえの屋