MacのOSをHigh SierraからBig Surに乗り換えたミュージシャンのお話
iMacを買って7年経ち、制作等での動作が気になってきたのでIntelのチップを搭載しているMac mini (2018) を購入する事にしました。
しかし買ったはいいものの起動してようやく気付く”OSがBig Sur”だということに。新しいの買ったんだからそりゃそうなんだけど。
「Big SurってDAWとかプラグインとか動かなそ〜。」と頭をよぎります。ダウングレードも考えましたが、プリインストールされているOSより以前のものにダウングレードは出来ません。「完全に軽く考えてた。」
仕方ないのでBig surへ移行する事にしました。High SierraからBig SurへのアップグレードがDTM環境にどう影響するのかレポートしようと思います。
*個人的な検証のため全て動作保証する訳ではありません。最新の動作保証はプラグインメーカーのホームページでご確認ください。
– UNIVEERSAL AUDIO apollo twin mk2 Duo –
まずはオーディオインターフェイスから。これが無いと何もできません。
ケーブルを繋ぎます。反応なし。焦る。
公式サイトを見ると、”Big Surには対応しているけどドライバーのアップデートが必要”ということでした。
アップデートした後はMacが認識してくれるようになりました。インターフェイスは無事解決。次からは繋げる前に調べよう。
– ableton Live 10 –
次はDAWのableton Live 10を起動します。今回は起動する前にオフィシャルサイトをチェックします。
「正式対応はしていないけど、とりあえず動く。」
微妙な答えが書いてありました。
「とりあえず動くのか。」
とりあえず起動します。まずはプラグインのスキャンから開始されました。するとWAVESのプラグインが引っかかり、「ファイルを捨てますか?それともスキップしますか?」の2択を迫られます。どっちも解決にならなくない? とりあえずスキップします。
しばらくスキップしていると、ableton Liveが起動。Big Surにして一ヶ月くらい使っていますが、特に問題はなさそうです。今後も不具合がない事を祈りつつ、公式の対応を待ちたいと思います。
– WAVES –
先ほど使えない感を出していたWAVES。思った通り全く使えません。調べるとVerが ”V 12” 以降のプラグインでしか対応していないとのことです。「持ってるやつアップデートすればいいのかな?」と思いましたが、そう単純ではなくWAVES Update Planに加入しなければいけない事が判明。
「課金しないといけない。お金が飛んでいく。」
WAVESはめっちゃ使うのでお金を払うことに。僕の持っているプラグインを全てアップデートするには合計180ドルかかる事がわかりました。ここで「ん?待てよどうせ180ドル払うなら、持ってるバンドルをアップグレードすればいいんじゃね?」と考えました。大体のプラグインが反映される、”Horizon” へのアップグレードが安くなっていた事もあり購入。反映されなかったプラグインは別で課金しました。
気づけば当初の課金よりお金がかかっているという…。安くなってるからって買い過ぎには注意しましょう。
お金を散財した甲斐もあってか、無事に使えるようになりました。
– Arturia –
ソフトシンセでは1番使うArturia。普通に動きました。公式からも対応しているとアナウンスをしています。
– Big Kick –
アップグレードをすると使用できました。
– Fabfilter –
Pro Q 2
動きましたが、オートメーションが動かないという問題が発覚。調べても分からず、アップデートも出来ません。Pro Q 3を買えってことなのか?原因がわかればまた記載したいと思います。
– iZotope –
Alloy、Ozone 9 Elements、Vinyl
使用できました。
– KORG –
KORG Collection 2
使用できました。
– Overloud –
Gem Dopamine
使用できました。
– Plugin Alliance –
ADPTR AUDIO Metric AB、Black Box Analog Design HG-2、Brainworx bx_digital V3、Mäag Audio EQ4、Schoeps Mono Upmix
使用できました。
– Sound Toys –
Soundtoys 5
アップグレードをすると使用できました。
– Sonnox –
Oxford Inflator
使用できました。
– Spectrasonics –
Keyscape Trillian
アップグレードをすると使用できました。
– Valhalla DSP –
Valhalla Room
使用できました。
– UVI workstation –
アップグレードをすると使用できました。
まとめ
DAWやプラグインで不具合は生じず、そのまま使えています。
アップデートすることが恐怖でしかありませんでしたが、やってみると意外と使えて安心しました。WAVESに課金する事になったのは痛かったけど。