Watusi 『Drift Away』Mixインタビュー
Charterhouse RecordsにはCo-Producerとしてローンチから関わっていただいてるWatusi。アーティスト、DJとして30年以上第一線で活躍している氏の力を借り、Charterhouse Recordsの作品に落とし込まれている。
新曲Drift Awayでは構成のアドバイスとMixを手掛けいただき、実際の作業の進め方やプラグイン、更に6/16(土)に開催するリリースパーティーの意気込みを聞いてみた。
-Mixの作業工程を教えてください。
いつもの事ですが送られたラフミックスを聴きながら、それぞれのトラックを自分の定位置に並べて・・・後は閃きのまま、様々音作りをしていくって感じです。クラブ系のトラックは大抵キックとベースを互いに聴きあいながら土台を磨いていくっていうのが、基本になってます。
-Mixで使用したDAW、プラグインを教えてください。
ProToolsの2018の4ってやつ。プラグインはそれぞれのトラックの頭にEQ3刺して、次にSLATE DIGITALのVCC ChannelかSatson Channel、次段がEQでWAVES Q3、G-Channel、MannyM Tone Shaper、BRAINWORKSのbx1、MCDSPのP606辺り、次段がコンプ系でMCDSPのCB303、KLANGHELMのMJUC、KAZROGのKclip辺り、その後はまちまちでWAVESのInfected Mushroom Pusher、MX、S1やMCDSP ML8000、NI Transit Masterなんかで、最終段には必ずWAVESのNLS Channelが刺さってます。
-今回のミックス作業で難しいと思われる部分はどこでしたか?また、それをどの様に処理をされましたか?
今回リズムがステムになっていて細かいバランスが取りきれなかったんで、勝手に手動でバラしました。それはさほど面倒ではなかったんですが、3名の共作だったので主張する音が多くて、そのあたりのバランス感/方向付けに時間がかかりました。結果メンバーにあちこちのトラックをカットした別Ver.の提案をしました(笑)
-最終的な2MixはPC内でバウンスをせずに音を外に出し、再度PCに録音されてますが、どの様な機材を使って取り込んでいるか教えて下さい。また、何故バウンスをせずに一旦音を外に出すのでしょうか?
インターフェイスからN-ToshのS-Mix Mini(NEVE Ver.)に8パラで送り、その2MixをMANLEY Stereo Variable Muに送り、ProToolsに戻してます。ほど良きTDMもついて、さらにいい感じになります。
-今回のEPに収録されます”Cup & Strings”のリミックスを感想をお聞かせください。
吟味された音色とそのフレーズ、凄く良くわかってます。
-Charterhouse Recordsのオフィシャルパーティーには毎回出演いただいており、ハウス、テクノ、昨年青山Zeroで開催したパーティーではアナログのみのダンスクラシックと毎回異なるジャンル、スタイルでプレイをいただいております。今回の”Drift Away EP Release Party“も出演いただく際の意気込みやプレイで考えていることなどあればを教えてください。
メインでは最新のTechno(恐らく)、そしてラウンジのオープニングもやります。そちらはクラシックス系の7インチ(恐らく)。意気込みはいつも特に無いんですけど、来て頂いたお客さんには良い汗をかいていって頂きたいと、そんな気持ちは込めています。後はその為には選曲をその場でしていきます。
◾️Brickwall Studio
Charterhouse Recordsの作品はメンバーが作ったステムをWatusiのプライベートスタジオ”Brickwall Studio”に持ち寄り、Watusiがミックスを行いながら都度アイデアを出して楽曲を完成させる。このスタジオの特徴としてはクラブのサウンドシステムに近い環境が整っているため、実際にクラブで鳴らしても乖離が少ない。
モニタースピーカーはPioneer RM-07、S-DJ08、DYNACORD CP-12-3の3種類、プロスタジオ定番のラジカセ、SONY ZS-M5、複数のヘッドフォンと様々なモニター環境で聴き比べてながらMixを行う。
◾️Watusi (COLDFEET)
- Lori FineとのユニットCOLDFEETのプログラマー/ベーシスト/DJ。COLDFFETのユニークな世界観は国内外で評価を受け、US、UK、EU各国からアジア各国でも数多くの作品がリリースされる。国内では中島美嘉の多くのシングルを始めhiro、安室奈美恵等を手がけ、アンダーグラウンドとメジャーを繋ぐ多忙なプロデュース・チームとしても活躍。COLDFEETとして7枚のアルバムを発表の他、ワールド・ワイドに展開する独自のテクノ・スタイルでのソロ作品、「21世紀の正しいディスコ」をキーワードにTDOでの活動、ライブ・ダブ・バンド、Dubforceでの活動など、長きにわたる経験に裏付けられた「日本から未来へ繋がっていくバレアリックな音楽」を量産/発信、DJとしてもアンダーグラウンドの4つ打ちから7インチ・セットまで独特の視点による選曲を追求し続ける。
-出演情報-
6/16 Drift Away EP Release Party
7/10 渋谷クワトロ 30周年記念ライブ
DUBFORCE出演
9/4 渋谷 WWW X Watusi 還暦祭 To turn sixty-Watusi 60’s celebration-
COLDFEET / TDO / DUBFORCE出演
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◾️Drift Away EP / Charterhouse
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Wakagoro YamadaのトラックをベースにUenoとMotoki Hadaのエッセンスを加え作り上げた今作はエレピを大々的にフィーチャーしたディープハウストラック。Cup & Stringsによるボーカルトラックとベースラインが絶妙に絡み合いフロアをロックするリミックスはハウス、テクノ系DJには即戦力になりえる“使えるトラック”である。
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CRT-006 ¥1,200+tax DLコード付(wav、aiff、mp3など複数フォーマットから選択可能)
発売日:6月16、18日イベント先行販売 / 6月19日BANDCAMP先行販売
6月23日 Spotify / 6月30日デジタル配信、店頭販売
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