What’s Printoworks London
ロンドンにある印刷工場だった建物をリノベして作られたクラブ『Printoworks』。
5000人を収容する巨大クラブには毎週末世界中からビッグネームアクトがブッキングされる。2019年にAphex TwinのA/Vライブセットが世界中に配信された事で一気に注目を浴びるようになったヴェニューである。2020年2月に渡英した際のPrintworksを訪れた体験記事を用意してあったが、コロナの蔓延によりPrintworksは営業休止。そのため記事の公開を控えていた。イギリスではワクチン接種率が高くなった夏頃よりフェスやナイトクラブの営業が徐々に再開され、遂に10月1日よりPrintworksの営業が再開された。
※本記事は2020年2月時点の情報のため、運営方法が異なる場合があります。最新情報は必ずオフィシャルページにてご確認ください。
-チケット
世界でもトップクラスのDJ、アーティストが出演するためチケットはソールドアウトになる事が多い。私が行ったパーティーはDJ KOZE、Maxcooper、Floating Points、Matthew Herbertとヘッドライナー級のアクトが一同に出演する豪華なパーティであったため、この日もソールドアウトだった。行きたいと思うパーティーがあれば必ず前売チケットをHPで購入。もし、チケットがソールドアウトになっても、リセールされる場合があるためコマ目にHPをチェックして欲しい。
チケットには”Pre 〇PM”の様な規定時間までに入場しなければいけないチケットがある。早く入場できそうな場合はこのチケットを買った方が通常のチケットより安く購入できる。
パーティー1週間前にメールでEチケットが届くので、入場時にメールもしくはプリントアウトしたチケットを見せて入場をする。
-駅~会場
最寄り駅は地下鉄Jubily Line、Zone2内にあるCANADA WATER。駅からPrintworksまでは徒歩で約5分。地下鉄の改札を出るとすぐにPrintworksの看板があり、地上に出てからも会場までの道には看板が置かれているため迷うこと無く辿り着ける。また、警備員も数メートルおきに立っているため安心できる。
※Printworksのあるドッグランズエリアは近年の再開発で高級マンション、オフィス、ショッピングモールがあり治安の良いエリアです。
-入場ゲート
入場の列は10ゲートほどあり、どこも長蛇の列でしたが、10分ほどで入場できた。
入場の際にボディチェック(女性は女性スタッフが担当)、手荷物チェックが行われる。
-場内決済
Printworks内での決済(ドリンク、ロッカー、フード)は現金が使えず、クレジットカードもしくは非接触型ICチップ(スマホ)のみ支払いが可能。
-ロッカー
ロッカーは大(8ポンド)と小(5ポンド)があり、3名分のコートであれば小で十分。私は受付で何人分入れるかと聞かれ、適した大きさを案内される。ロッカー受付でロッカー代+デポジット10ポンドを支払うと鍵が渡され、代表者1名にリストバンドが装着される。デポジットは鍵の返却時に支払ったクレジットカードを提示すると返金手続きをしてくれる。ロッカーは何回でも追加料金無しで開閉する事ができるが、荷物を取るときや、再度ロッカーを開閉する場合は鍵と一緒に貰うリストバンドの装着者のみがロッカーエリアに入ることが可能となる。
-バーカウンター・飲食
ラウンジエリアや、フロア横にバーカウンターがいくつかあり、どこのバーカウンターも大きくスタッフが多いため、行列もなくお酒が購入できる。クラフトビール、ジン、アサヒビールは専用のブースがある。屋外にフードエリアがあり、フェスのような雰囲気を醸し出している。
-フロア
メインの”PRESS HALL”とサブの”DARK ROOM”の2フロア。PRESS HALLは通路のような縦型のフロアに大型ディスプレイ、ライティングシステムを備えた迫力あるフロア。ここで観たMaxcooperのA/Vセットは音、映像、ライティング、全てが圧巻で、これを観れただけでもロンドンまで来たかいがあったと思えるステージングだった。
フロア横の階段を上ると両サイドからフロアを眺める事ができる。
DARK ROOMはその名の通り、暗く、建物の大きさからすると小さくない?と思えるぐらいの小部屋。
-帰路
パーティーは深夜2時頃には終わりますが、ロンドンの地下鉄は一部路線で深夜運行を行っておりパーティー後でも電車で帰ることができる。また、会場周辺のバス停からナイトバスを利用する事も可能だ。
※地下鉄、バスの運行状況はロンドン交通局HPページで最新の情報を確認ください。
パーティーの開始時間が19時からと早く、場内の広さや設備、集客など幕張メッセでのクラブイベントの様な雰囲気がありフェスに近い感覚だった。特にラウンジや休憩スペースにも余裕があったので、快適に過ごすことが出来きた。場内にはスタッフ、警備員も多くいるため、海外のクラブに慣れていない人でも安心してパーティーを楽しめる。
リスタートを切ったばかりのPrintworksではあるが、10月はModeselektor、Adam Beyer、David Morales、Kevin Saunderson、11月はNina Kraviz、Jeff Mills、Chris Liebing12月にはThe Chemical Brothers、Richie Hawtin、Four Tetなどここには書ききれないヘッドライナー級のDJ、アーティストが既に多数ブッキングされている。
世界各国でワクチン接種が浸透し、徐々にではあるがアフターコロナの兆しが見え始めた。コロナ以前のように海外への渡航がいつから可能になるか、まだまだ見えないが、もし、ロンドンに行くことがあれば是非世界最高峰のナイトクラブ『Printoworks』を体験して欲しい。
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Motoki Hada
UKのレイヴカルチャーに影響を受けトラックメイキング、DJ活動をスタート。ドイツの「Berlin Aufnahmen」「EMINOR BINARY」、ポーランドの「Pure Cocaine」よりリリースする。ラップトップを使ったトラックのクオリティとライブ性を競うバトル「Laptop Battle Tokyo Vol.6」で初出場ながら準優勝。レッドブルが世界中のクリエイターを選出し、教育するプログラム「Red Bull Music Academy」の体験版「Red Bull Music Academy Bass Camp 2012」に国内クリエイターとして選出される。
2016年12月にクラブミュージックをカセットテープでリリースするCharterhouse Records立ち上げる。